今日も独り

過去のことを振り返ったり、立ち止まったり。気が向いた時に書きにきます。

進路

中学を卒業する頃、その後の進路の事で色々と悩む事が増えました。


このまま地元に残って県内の高校に進学するか、

心機一転新しい土地でやり直すか。

祖父母は当然このまま地元に残ることを勧めましたが、私が最終的に選んだのは後者でした。


中学3年間学校も行かず家に引きこもり、たまに精神科に通い、何かあれば自殺を試みて病院送り。

田舎町はコミュニティが狭い分噂が広まるのも早くて、地元の小学時代の同級生と顔を合わせるのも気まずくて。

このまま私がここに残ったとしても、この先良い方向に変われる未来が見えませんでした。

きっとこのまま仕事もろくにせず、家に引きこもり続けて何も出来ないまま大人になってしまうような気がして、とにかく今の自分から変わりたい一心でした。



ちょうど当時私の父が関東に住んでいて、いい機会だしそこで一緒に暮らして学校に通いながらアルバイト出来たらいいなぁと思い、卒業前に何年か振りに父に会う事にしました。

少しは肯定的に考えてくれるんじゃないかと、甘く考えていましたが現実は全く甘くなく…


父はそもそも学校に行く事自体否定的でした。

「そんなお金俺にはない」と。

(そこに関しては最終的に私のバイトの収入で通うことにしたので、補助金が降りて安く通うことが出来たのでどうにかなりましたが…)


それ以外に言われた条件が、

高校を卒業したらすぐに家から出て行くこと。

月に2万円は渡すが、他に必要な分は自分で稼ぐこと。


交通費も、食費も、その他の必要なものも何もかも足りない分は自分で出せ。って事ですね。

15歳の頃の私にはかなりキツい響きで…

都会で裕福に暮らしたい!なんてつもりではいなかったのですが、かなり悲しい気持ちになりましたね。


そこまで言われてもどうしても今の環境を変えたかった当時の私はそれを了承して、父と同居することにしました。

今思えば、そんなんで上手く行くわけないだろってツッコミたくなりますが…。

ある意味社会の厳しさも、父のことも、何も良く知らなかったからこそ軽率にそんな行動が出来たのかもしれません。



そんな訳で、条件付きではあるもののどうにか一緒に住めることになったので春から上京することに。


知らない土地、物心ついて以来初めて一緒に暮らす父とのこと、新しい学校。

初めてだらけの生活に不安もありましたが、当時の私は期待の方が大きかったです。


もしかしたら父と仲良くなれるかもしれない。

新しい土地で一からちゃんとやり直したい。

今の自分から変わりたい。


そんな気持ちを抱えながら上京しました。




まさかこの後に同居生活どころか16歳で自立することになるとは、当時の私は全く考えていませんでした。